ティファニーCEO、業績不振で辞任 米大統領選も影響か
ニューヨーク(CNNMoney) 米宝飾品大手ティファニーは5日、フレデリック・キュメナル最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した。
CEOのポストは後任が決まるまでの間、マイケル・コワルスキー会長が兼務する。コワルスキー氏は記者発表で、最近の業績不振に言及した。
ティファニーのニューヨーク本店では昨年、クリスマス商戦での売り上げが前年比14%も減少した。同社は減少の一要因として、米大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏が住むトランプ・タワーに本店が隣接していることを挙げ、選挙後の警備強化が人通りに影響を及ぼしたと指摘していた。本店の売り上げは同社全体の10%を占める。
トランプ氏本人は就任と同時にワシントンのホワイトハウスに移ったが、メラニア夫人と息子のバロン君はニューヨークにとどまっている。
クリスマス・シーズンの同社全体の売り上げは前年と比べ微増にとどまった。日本と中国の需要が堅調だったものの、米国内と欧州の不調を埋め合わせるほどではなかった。キュメナル氏は先月、2017年も業績改善の見通しは立っていないと述べていた。
16年の通年決算は来月17日に発表する予定だという。