豪大手スーパー、レジ袋の有料化見送り 買い物客馴染めず

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使い捨ての無料レジ袋を廃止する動きは世界的に広がっている/Carla Gottgens/Bloomberg via Getty Images

使い捨ての無料レジ袋を廃止する動きは世界的に広がっている/Carla Gottgens/Bloomberg via Getty Images

(CNN) オーストラリアのスーパーマーケット大手コールズは1日、当初予定していたレジ袋の有料化を見送ると発表した。買い物客になかなか馴染(なじ)んでもらえないことを理由として挙げている。

環境保護を訴える陣営はこの措置に強く反発。グリーンピースのオーストラリア太平洋支部は、「スーパーに正しいことをしてほしいと求める何百万もの買い物客が、声の大きい少数派のために裏切られた」と形容し、無料レジ袋はプラスチック汚染の増大につながると訴えた。

使い捨ての無料レジ袋を廃止する動きは世界的に広がっており、コールズや競合のウールワースも相次いで有料化を表明。コールズは代替として、再利用可能なレジ袋を15オーストラリアドル(約12円)で売り出した。

オーストラリアではニューサウスウェールズ州とビクトリア州を除くほぼ全州と準州で、使い捨ての軽量ポリ袋が禁止されている。

コールズは当初、買い物客に馴染んでもらうまでの間、新しい再利用可能なレジ袋を一時的に無料で提供すると説明していた。しかし今回、この方針を覆し、ほとんどの店舗で有料化を見送ると表明。「再利用可能なレジ袋への切り替えにはもっと時間が必要だというお客様もいる」と広報は述べ、買い物袋を持参しても、それだけでは足りなくなる場合もあると付け加えた。

同国では、レジ袋の有料化をめぐって客が店員につかみかかる騒ぎも起きたと伝えられている。

コールズの広報は、有料化見送りについて「暫定的な措置」としているが、いつまで続けるのかは明らかにしなかった。

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