NZ、豪州は国旗「真似」していると批判 独自デザインの採用要求
(CNN) ニュージーランドのピーターズ首相代行は26日までに、地元テレビのインタビューで、自国の国旗を「真似(まね)」しているとしてオーストラリアを批判し、独自のデザインを採用するよう要求した。
ピーターズ氏はTVNZの番組で「我々の国旗は長年にわたって使用してきたものだが、オーストラリアに真似された」と主張。その上で、オーストラリア側は国旗を変更するべきだとし、ニュージーランドが「最初に現行のデザインを採用した事実」を尊重するよう求めた。
両国の国旗はいずれも英国旗を基にしたもので、紺地の左上に英国のユニオンフラッグ、右側には南十字星をあしらっている。
数少ない違いとしては、オーストラリア国旗は星が赤でなく白である点、南十字星のほかにオーストラリアの州と特別地域を表す七稜星も配置されている点が挙げられる。
ニュージーランドが国旗を採用したのは1902年。オーストラリアが現在の国旗を公式承認するのに50年ほど先駆けていた。
オーストラリアでは今月、ニュージーランドの17歳の少年がメルボルンの成人向け拘置施設に勾留される出来事があり、ニュージーランドの首都ウェリントンで反発を招いていた。強固な同盟関係にある両国の関係がこの件で悪化したとの見方もある。
ニュージーランドは2016年、現行の国旗を捨てて銀のシダをあしらった国旗に変更するかどうかをめぐり住民投票を行ったが、現行国旗の継続が決まっていた。