日本の1~3月期GDP、0.9%減、2四半期連続のマイナス
香港/東京(CNN Business) 日本の2020年1~3月期の国内総生産(GDP)は前期比0.9%減となった。年率換算では3.4%減。日本政府がデータを公表した。市場予測の1.2%減よりも減少幅は小さかったが、2四半期連続のマイナス成長となった。2四半期連続のマイナス成長はリセッション(景気後退)入りとみなされる。
新型コロナウイルスの感染拡大で経済状況は悪化する公算が大きい。
日本経済は新型コロナウイルス感染拡大の前からすでに厳しい状況にあった。消費税増税や台風の影響で2019年10~12月期もGDPは減少していた。
新型コロナウイルスの影響は2020年初頭から出始めているが、専門家からは1~3月期は新型コロナウイルスの影響を完全に受けたわけではないとの見方が出ている。4~6月期は12%減となるとの予測もある。
GDPの半分以上を占める個人消費は前期比0.7%減。日本政府の緊急事態宣言を受けて全国でレストランや小売店が営業を停止しており、4月や5月はさらに悪化するとの見方もある。
輸出は6%の減少だった。2011年の東日本大震災以来の大幅な落ち込みだった。