米大統領選でファストフードやアルコール需要急増、開票待ちの不安反映?
ニューヨーク(CNN) 3日に投票が行われた米大統領選挙の結果を待つ米国民の多くが、ファストフードやアルコールを頼りに不安を紛らわそうとしている。
その傾向はネット検索結果に反映されている。米グーグルによると、3日夜の検索では以下の用語の検索件数が過去最多を記録した。
・Cookies near me(近所のクッキー)
・Chinese food near me(近所の中国料理)
・Liquor stores near me(近所の酒販店)
・Pizza near me(近所のピザ)
・Burgers near me(近所のバーガー)
・Fries near me(近所のフライドポテト)
米紙ニューヨーク・タイムズのITコラムニスト、ケビン・ルーズ氏は3日夜、「ベン&ジェリーズ」のアイスクリームが品薄になっていると伝え、「不安指数:食品店のベン&ジェリーズの冷凍庫は完全に空っぽ」とツイートした。
このツイートに応えて、空になったアルコール類の棚や、デザートを詰め込んだ冷凍庫、空になったアイスクリーム容器などの写真が続々と投稿されている。
ストレスがたまると食べたり飲んだりしたくなるのはよく知られている現象だ。米ハーバード大学の研究によると、脂肪分や糖分の多い食品には、ストレスに関連した反応や感情を抑える効果があるらしい。そうした食品のストレスに対抗する作用が、ストレスに誘発された欲求を引き起こす原因になっていると思われる。
米国民の不安はアルコール消費にも表れている。酒類宅配業者のドリズリーは、3日の売り上げがそれまでの火曜日4回の平均に比べて68%増えたと伝えた。
ドリズリーは26州で展開しており、注文数は全般的に増えているという。ただ、売り上げの増加率は民主党の支持基盤州が75%だったのに対し、共和党の支持基盤州は33%だった。