英クラフトビール大手に「恐怖の文化」、元従業員が告発
ロンドン(CNN Business) 英国の大手クラフトビール製造業者ブリュードッグが、多くの元従業員から「恐怖の文化」を助長しているとの告発を受けて謝罪した。「下位の職員にストレスを与える言動」が横行していたという。
9日に公表された公開書簡では、元従業員だという70人以上のグループが同社での勤務後、「熱意の喪失や恐れ、みじめさ」を感じていたと訴えた。
英国北部のスコットランドを拠点とするブリュードッグは、クラフトビールの醸造所のほか、バーのチェーン店の運営も手掛ける。パンクロックの精神に根差した社風やリベラルな政治信条、積極的なマーケティングなどで知られる。
書簡の中で元従業員らは「人間らしい扱いというものを、残念ながらブリュードッグで働く人々はいつも享受できたわけではなかった。(中略)ブリュードッグの真の企業文化とは恐怖にほかならず、それはずっと変わっていないように見える」と述べた。
今回の告発を支持する元従業員はほかにも45人いるが、「不安を覚えるとの理由から、名前や頭文字の記入を見送った」という。