英クラフトビール大手に「恐怖の文化」、元従業員が告発
ブリュードッグのジェームズ・ワット最高経営責任者(CEO)は声明で、書簡について「不穏な内容ながら極めて重要」との認識を表明。細部に異議を唱えるのではなく、元従業員の声に耳を傾け、理解し、行動することに注力すると述べた。
また過去と現在の社員らすべてに働きかけてより多くの情報を得る考えを示す一方、「何よりも今は、申し訳なく思う」と謝罪した。
ワット氏は自社に好意的な社員も数多くいるとしつつ、書簡が訴えるように社が対応を誤った事例も多々あったと認めた。同社の広報担当者によると、ブリュードッグは英国内に1215人の従業員を抱える。
書簡はブリュードッグの共同創設者のワット氏を名指しし、職員にストレスを与える雰囲気を作り出していると非難。会社のこれまでの成功は従業員を犠牲にして実現したものだと強調した。
2007年に創業したブリュードッグはその後急成長を遂げ、米国、ドイツ、オーストラリアに醸造所を設立。60カ国に製品を輸出し、世界で100店舗以上のバーを運営している。