米CIA、「全職員」を対象に早期退職を提案

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トランプ政権で中央情報局(CIA)長官に就任したジョン・ラトクリフ氏/Valerie Plesch/The Washington Post/Getty Images

トランプ政権で中央情報局(CIA)長官に就任したジョン・ラトクリフ氏/Valerie Plesch/The Washington Post/Getty Images

(CNN) 米中央情報局(CIA)は4日、全職員に対して早期退職の提案を行った。CIAの報道官とこの提案に詳しい2人の情報筋が明らかにした。主要な国家安全保障機関が全職員を対象にこうした提案を行うのは初めて。この動きはトランプ大統領が連邦政府を縮小し自身の政策に沿う形にするための幅広い取り組みの一環だ。

連邦政府職員に対する早期退職の提案内容は、退職すると約8カ月分の給与と福利厚生を受けられるというものだが、国家安全保障職の大半には4日まで提案されていなかった。これらの職務は国家安全保障にとって極めて重要な役割を担っていることが明らかだと認識されていたからだ。CIA職員に対する提案に他の連邦職員と同じ条件が適用されたかどうかは不明。

情報筋の1人によると、ラトクリフCIA長官が同局も対象とすることを個人で判断したという。

広報担当者は、この動きは「CIA職員が政権の国家安全保障上の優先事項に対応できるようにする」というラトクリフ氏の取り組みの一環であり、「CIAに新たな活力を吹き込むための総合的な戦略の一環」だとしている。

一方で、この提案は全職員に送られたものの、全員が応じることが可能かどうかは明らかになっていない。提案に詳しい情報筋の1人は、特定の職種や専門領域に限定される可能性が高いと述べ、国家安全保障業務を行っていない行政機関に比べてはるかに小規模になることを示唆した。また、別の情報筋によると、ラトクリフ氏は極めて重要な領域の職員については退職時期を取りはからう柔軟性をもたせるという。

CIAの全職員に対する今回の提案は、ウォールストリート・ジャーナル紙が最初に報じた。

トランプ氏とその支持者は、CIA職員について同氏を失脚させようとした「ディープステート(影の政府)」の一部だと折に触れ主張していることから、一部の専門家は退職プログラムを「粛清」と表現しているが、トランプ政権の当局者はこれを否定している。

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