キーラ・ナイトレイ、セクハラ被害告白 自ら知る女性全員も

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キーラ・ナイトレイさんが自身を含む女性らに対するセクハラが横行する実態を告白した/Gareth Cattermole/Getty Images Europe

キーラ・ナイトレイさんが自身を含む女性らに対するセクハラが横行する実態を告白した/Gareth Cattermole/Getty Images Europe

ロンドン(CNN) 英女優キーラ・ナイトレイさん(36)は10日までに、自身と自らが知る女性の全員が性器の露出や体をまさぐられるなどのセクハラ被害を受けていることを打ち明けた。

米ファッション誌「ハーパーズ・バザー」との会見で告白した。「いまいましいほど気が滅入る経験」とも断じた。

「実際、何らかの被害を受けなかった女性を知らない」とし、「一部の男性はのどをかき切るとか顔面を殴るとかの脅しもかけてきた」と述べた。

ナイトレイさんは英ロンドン郊外で今年3月発生した女性殺害事件がきっかけで女性が一人で帰宅中に講じる予防策について声を出し始めたと指摘。自身も同様の備えをしてきたと明かした。

男性に夜間外出禁止令への発令を示唆した英上院の「緑の党」議員を評価もし、「男性は怒るだろうが、女性には夜間外出禁止令が事実上あるし、常にあった」とも主張した。

今回の会見の最中、見知らぬ1人の男性から「非常に若く見える」との叫び声を向けられる迷惑行為も起きていた。この男性はナイトレイさんと記者1人の後をつけてもいたという。

ナイトレイさんは今年1月、男性が監督の場合、性的な場面の演技には応じないとの考えを表明。「男性のまなざし」をその理由にしていた。

英国の国連女性機関が今年3月に発表した世論調査によると、セクハラ行為にさらされた経験を持つ女性は70%以上で、18〜24歳層では97%にも達していた。

ナイトレイさんはここ1年、映画製作にはかかわっておらず、公開予定の最新作は「Silent Night」になる。同作品の撮影は英国で新型コロナウイルス禍による封鎖措置が講じられる前に終了していたという。

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