運転中にゲームで遊べる機能、テスラが変更表明 米当局の調査受け

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米テスラが「パッセンジャー・プレー」を走行中使用不可とすることに同意した/Spencer Platt/Getty Images

米テスラが「パッセンジャー・プレー」を走行中使用不可とすることに同意した/Spencer Platt/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米電気自動車(EV)大手テスラは23日、ダッシュボードのタッチスクリーンでゲームができる「パッセンジャー・プレー」の機能について、走行中は使用できないようにすることに同意した。この機能に関して米高速道路交通安全局(NHTSA)が調査に乗り出したことを受け、方針を転換した。

NHTSAは23日遅く発表した声明の中で、「テスラの『パッセンジャー・プレー』に関する予備的な検証が始まったことを受け、テスラは当局にこの機能の機能性を変更すると通知した」と説明。「新しいソフトウェアの更新で、車の走行中は『パッセンジャー・プレー』がロックされ、使用できないようになる」とした。

NHTSAが22日に公開した情報によると、パッセンジャー・プレーの機能は2020年12月から提供されていた。同乗者が利用するという想定だったが、ゲームはダッシュボード中央の大型タッチスクリーンが表示され、運転手が車を運転しながらゲームで遊ぶことも可能だった。

20年12月までは、ゲームができるのは車が駐車している時のみだった。たとえゲームで遊ぶのが運転手以外の同乗者だったとしても、運転手の注意がそれて、衝突の危険が高まる可能性があるとNHTSAは述べている。

NHTSAの調査については23日、テスラがゲーム設定の変更に応じる前に、メディアで広く報じられていた。

テスラは運転手が積極的に操作しなくても、車の減速や加速、車線変更ができる「オートパイロット」「完全自動運転(FSD)」などの運転支援機能を追求している。

パッセンジャー・プレーの機能については、11月にテスラ車の持ち主から苦情申し立てがあったことを受けてNHTSAが調査に乗り出した。苦情は、車の運転中でもゲームやウェブ閲覧ができてしまうという内容だった。

「ゲームは乗客限定と説明されている。ウェブ閲覧はいつでも誰でも利用できる」「本質的に注意散漫にさせるライブビデオがなぜ許されるのか。これはドライバーが車両に関する全情報を頼る画面の3分の2を占める。走行中は前の座席のライブビデオと双方向ウェブ閲覧を全て禁止すべきだ。ドライバーの気を散らす危険を生じさせることは、無謀な過失に当たる」。苦情ではそう訴えている。

めったにマスコミの質問に答えないテスラは今回も、ゲーム機能に対する調査についてコメントを求めたが返答はなかった。

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