KFCの販促活動、食品ロス引き起こしたとして猛批判浴びる 中国
香港/北京(CNN Business) 中国で最近、食料安全保障について懸念の声が上がる中、同国での事業開始から35年を祝うキャンペーンを最近発表したファストフード大手のKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)が、食品廃棄を引き起こしているとして非難を浴びている。
KFCは12日、中国国営メディアおよび政府の監督下にある全国規模の消費者監視団体から槍玉に挙げられた。
両者が問題として取り上げたのは、商品を購入した顧客に対して、無作為に選んだ限定版の玩具を無料で配布するというKFCの新たなプロモーション活動だった。批判を繰り広げた中国消費者協会によるとこの結果、食べる意図がないにもかかわらず、人々が大量の食品を購入しようと殺到することになったという。
今回のプロモーションの目玉となったのは、「ミステリーボックス」と称する箱の中に入っている子どものフィギュア類。同国ではこれが一大トレンドとなっており、通常は内部にどの種類のものが入っているのか分からないまま、購入者はパッケージを受け取ることになる。
KFCがソーシャルメディアの公式アカウントに投稿したチラシによると、全種類のフィギュアを入手したい場合、顧客は少なくとも6セット購入する必要がある。