KFCの販促活動、食品ロス引き起こしたとして猛批判浴びる 中国
この玩具の人気ぶりを証明するように、先の消費者協会によれば一部の顧客は玩具のみを手に入れるため、他の顧客が食べるセットの代金を支払った。また別のケースでは、食べきれない食品を単純に廃棄しているという。
中には全種類を集めようとして、1度に100セット超を購入し、1万500元(約18万8000円)近くを支払った顧客も複数人いたと、同協会は指摘。これは明らかに「過剰購入により不必要な食品廃棄を引き起こしている」とし、同国が昨年に取り組みを開始した、食品廃棄を防止し、企業に手助けを呼び掛ける新たな措置について注記した。
また同協会は、セットをさらに購入するよう仕向けるために「顧客の不合理性」を食い物にしており、これは「公序良俗および法の精神に背いている」としてKFCを糾弾した。
同国でKFCを展開する中国企業のヤム・チャイナ(YUMC)に対してコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。
同日にはKFCを批判する報道を複数のメディアが取り上げるなど、中国国営メディアがさらなる非難を浴びせた。
同国第2の国営通信社「中国新聞社」が運営するニュースサイト「中国新聞網」に掲載された論説は、KFCのキャンペーンについて「愚か」と評し、「事業のマーケティングを行うことには何の問題もない」としつつ、「マーケット戦略を企画する際、飲食業者は廃棄の可能性を回避すべき」とした。