世界初、水素のみで走る旅客鉄道が運行開始 ドイツ

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燃料電池を動力とする水素列車14編成がドイツ北部の路線を独占運行する/Alstom

燃料電池を動力とする水素列車14編成がドイツ北部の路線を独占運行する/Alstom

(CNN) ドイツ北部ニーダーザクセン州でこのほど、水素列車のみで営業する史上初の鉄道路線の運行が始まった。

燃料電池を動力とする水素列車14編成が同州ブレーマーフェルデの路線を独占運行する予定。同鉄道を所有するLVNGと鉄道車両メーカーのアルストムの間で、9300万ユーロ(約127億円)規模の契約が締結された。

このほか、運行を担うエルベ・ベーザー鉄道交通会社(EVB)とガス・エンジニアリング企業のリンデもプロジェクトに参画している。

14編成のうち5編成は24日に運行を開始した。今後、現在この路線を走るディーゼル列車15編成との置き換えが徐々に進み、年末までには水素列車14編成で独占運行する見通しだ。

この列車は温室効果ガスの排出量がゼロで、騒音も少ない。排出されるのは蒸気と凝縮水のみ。航続距離は1000キロで、水素タンク1本で丸1日走ることができる。同路線には既に水素充填(じゅうてん)ステーションが1カ所設置されている。

列車の最高速度は時速140キロだが、通常はこれを大きく下回る時速80~120キロで運行する。

アルストムのアンリ・プパールラファルジュ最高経営責任者(CEO)は声明で、「排出量ゼロの移動手段は持続可能な未来を確保するために最も重要な目標のひとつだ」と述べた。

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