アメリカン航空、超音速機20機の購入契約
(CNN) 米アメリカン航空は16日、米新興企業ブーム・スーパーソニックが開発している超音速旅客機を20機購入する契約の手付金を支払ったと発表した。
契約条件は公表していないが、さらに20機まで追加購入するオプションが付いているという。
ブームの超音速機「オーバーチュア」は65~80人の乗客を乗せ、音速の2倍近いスピードで飛ぶことを目指すが、まだ開発の初期段階で、試験飛行も実施されていない。同社は2025年に1号機を完成させ、29年に商業運航を開始する計画だ。
同社によると、米マイアミと英ロンドンの間を5時間足らず、米ロサンゼルスとハワイのホノルルを3時間で結ぶことが可能になる。
実現すれば、「コンコルド」が03年に退役して以来、初の超音速旅客機となる。
米ユナイテッド航空も昨年、ブームから15機を購入すると発表していた。
ただし、まず米連邦航空局(FAA)や外国の規制当局の承認が必要とされ、今のところその見通しは立っていない。