「世界唯一の炭素中立」宇宙船、最新版の予想図を公開
(CNN) 世界でただひとつ、温室効果ガスの排出量をを実質ゼロとする「カーボンニュートラル(炭素中立)」の宇宙船として開発されている「スペースシップ・ネプチューン」の最新の完成予想図が、27日に公開された。
米フロリダ州の宇宙旅行会社スペース・パースペクティブは、気球型の宇宙船スペースシップ・ネプチューンで高度約30キロの成層圏まで往復する冒険旅行を企画している。
新たな予想図は、従来より球に近い形状。船内が広くなって頭上のスペースに余裕ができ、耐圧性が強化されてより安全になった。
滑らかな球形のデザイン従来より多くのヘッドルームが提供できる/Space Perspective
ぜいたくなスペース・ラウンジにはリクライニングチェアやムード照明、各種の酒を取りそろえたバーが完備される。
船内を快適な温度に保つよう、窓には宇宙服のヘルメットと同じ特殊なコーティングが施される。最新式の熱制御システムは特許申請中だ。
360度、見渡す限りの眺望が楽しめる大きな窓は特許取得済み。帰還後の着水を円滑にする円錐(えんすい)形の先端も特許申請中だという。
船内には品揃え豊富なバーがある/Space Perspective
船体のカプセルはクルーズ船の「大きなバルコニー付き客室」のサイズ。水素を充てんする気球部分は最大膨張時の体積が約50万立方メートルと、フットボール競技場がすっぽり入るほどの大きさになる。