「ブラックフライデー」の販売、店舗でもオンラインでも好調 米
(CNN) 米国で、感謝祭翌日の「ブラックフライデー」にあたる24日の販売が実店舗でもオンラインでも好調だったことがわかった。
米マスターカードのスペンディングパルスのデータによれば、店舗とオンラインの小売売上高(インフレ調整前)はいずれも前年比で増加した。アパレルや宝飾品、飲食店の分野で売り上げが大きく伸びたという。店舗での売り上げが1%余り増加した一方、電子商取引は8.5%増で、売り上げの伸びをけん引した。
店舗の客の流れを追跡しているセンサーマティック・ソリューションズによれば、来店客が前年比で4.6%増加した。客の出足が今年に入って平均2.4%の減少を見せている小売業にとっては状況の改善を示しているという。
センサーマティックの小売りのコンサルティングや分析のトップ、グラント・グスタフソン氏によれば、来店客の増加を予想していたものの、同社の予想を上回ったという。グスタフソン氏は、消費者が実店舗での買い物に再び喜びを見いだし、それを大切な人との共有体験ととらえているとの見方を示し、小売業が、買い物の体験の合理化や満足いく経験を提供するための取り組みを行っていたことの証しだと述べた。
オンラインでの買い物を追跡しているアドビ・アナリティクスによれば、今回のブラックフライデーの売り上げは過去最高の98億ドル(約1兆4600億円)。テレビやスマートフォン、音響機器などの電子機器に対する需要が販売をけん引し、前年比で7.5%の増加となった。