エマニュエル米駐日大使の別荘に「ナチス」の落書き、ミシガン州
(CNN) 米ミシガン州の保安官事務所は26日までに、同州ユニオンピアにあるラーム・エマニュエル米駐日大使の別荘の柵に「ナチス」の文字がスプレー塗装で記される嫌がらせがあったと報告した。
エマニュエル氏はユダヤ系で、ミシガン州に近いイリノイ州の大都市シカゴの市長を務めたこともある。
同氏は地元紙シカゴ・サンタイムズへ寄せたコメントで「友人、隣人や地域社会が憎しみと偏狭な行為を非難する上で一つの声になって、我々を支持してくれることに家族は非常な誇りを抱いている」と述べた。
ミシガン州バーリン郡の保安官事務所によると、落書きの連絡があったのは今月17日の夜。今回の破損行為の背後関係を解明する手がかりはまだ得ていないとも述べた。ただ、現場の周辺地域での巡回を強化したという。
エマニュエル氏と共にオバマ元大統領の陣営幹部だったデービッド・アクセルロッド氏はSNS上で「卑劣かつおぞましい行為」と非難。「憎悪や反ユダヤ主義、イスラム教徒への偏見を止めよう。これらの行き着く先はわかっているはずだ」と説いた。
米国内では最近、反ユダヤ主義、イスラム嫌いや反アラブの人種差別の高まりが指摘されている。パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」が先月7日、イスラエルへ大規模奇襲を仕掛けた後の兆候となっている。