3000匹の「猫」、がん患者を激励 米シアトル小児病院
(CNN) 米ワシントン州にあるシアトル小児病院の腫瘍(しゅよう)病棟が、闘病生活の長引く患者を励ますため、愛猫家に協力を募って新プロジェクトを展開している。
きっかけは、骨髄移植手術を受けて1カ月近く病室から出られない状態で入院生活を送っている16歳の女性患者が、愛猫「メリー」に会えないのが一番寂しいと訴えたことだった。
そこで病院が交流サイトのフェイスブックを通じて愛猫の写真を送ってほしいと呼びかけたところ、3000枚の写真が集まったという。病院はこの写真に猫のゴロゴロ喉を鳴らす音を付けてスライドショーを作成し、患者にプレゼントした。
病院によれば、がん患者が免疫力の低下のために何カ月も病室から出られないことは珍しくないという。「猫どっぷりプロジェクト」を初体験した患者は「世界から切り離されて、言いようのない孤立感を感じる時もある。そんな時にこういう猫の写真を見ると元気になれる。ありがとう、ありがとう」とブログにコメントしている。