インド保護区で「トラ観光」を一時的に全面中止、最高裁命令

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トラやライオンは富裕層の象徴、捨てる飼い主も後を絶たず UAE

香港(CNN) インドの最高裁判所は26日までに、トラの保護区内の主要な地域で全ての観光活動の一時的な中止を命じた。

エコツーリズムは絶滅が危惧(きぐ)される生物種の保護区や繁殖活動に支障を与えているとする地元の環境保護団体の異議申し立てを受けた決定。

最高裁は8月22日に最終的な判断を示す見通しで、保護区内での観光活動が環境に与える影響の度合いなどを調べる方針。

地元紙タイムズ・オブ・インディアによると、最高裁はまた、今年4月に出した命令に従わなかった6州に対し1万ルピー(約1万4000円)の罰金を科した。

この命令では観光活動を認める地域を規制するための判断材料として、全州にトラの保護区の主要な地域と緩衝地帯の区分けを求めていた。

世界自然保護基金(WWF)によると、インドに生息するトラは現在1706頭と世界最大の個体数を持つ。ただ、密猟や生息地が狭まり20世紀初頭の10万頭以上からは激減した。

トラの保護区はインドの40カ所にある。野生の環境を保つ生息地を守るための措置で、トラの生態観察を求める観光客用のリゾート施設や村落も建設されている。

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