オーガニック食品と一般食品、どちらを買うべき? 米研究
(CNN) 有機栽培されたオーガニック食品を一般の食品と比べた場合、残留農薬が検出される確率はオーガニック食品の方が少ないものの、ビタミンやミネラルの含有量は一般的な食品と変わらないという研究結果が3日の米医学誌に発表された。
スタンフォード大学などの研究チームによると、有機栽培の果実や野菜は、一般的な農産品に比べて残留農薬による汚染のリスクが約30%低いことが分かった。米国と欧州の農産品のうち、オーガニック製品では約7%、一般的な製品では約38%から残留農薬が検出されたという。
一方、非オーガニックの豚肉や鶏肉では、抗生物質の耐性菌などのリスクが33%高いことが判明。これは一般的な畜産農家で抗生物質が日常的に使われていることと関係がありそうだとしている。
さらに、オーガニックの牛乳や鶏肉にはオメガ3脂肪酸が多く含まれることも分かった。
ただ、この研究を行ったスタンフォード大学のクリスタル・スミススパングラー氏は、健康のためにオーガニック食品を買った方がいいかどうかの判断にはさまざまな要因が絡むため、単純に答えは出せないと話している。同氏自身はオーガニック食品と一般的な食品の両方を買っているという。