ヘンリー英王子、慈善団体の式典でスピーチ 全裸スキャンダルで笑い誘う
ロンドン(CNN) 米ラスベガスのホテルでの全裸写真が流出して波紋を呼んだヘンリー英王子(27)が3日、自身の後援する英慈善団体「ウェルチャイルド」の式典に出席した。スピーチではスキャンダルを連想させる言葉も口にして、会場の笑いを誘った。
ウェルチャイルドは、難病の子どもとその家族を支援する団体。この日は同団体が毎年、病気と闘う子どもたちや医療関係者に贈る賞の授賞式が開かれた。
ヘンリー王子はスピーチで、受賞者の話にはいつも感心するばかりだとコメント。その素晴らしさを言葉で表現することは難しいが、「私は前に出るのを尻込みする人間ではないので」表現してみよう、と話した。
これには出席者の一部からくすくすと笑いが漏れ、王子が笑ったのを合図に会場全体がわいた。
問題の写真は、王子が休暇中に滞在していたホテルのスイートルームで撮影された。全裸の王子が女性らとパーティーに興じる姿を米芸能情報サイトTMZが公開し、インターネットで瞬時に広がった。
しかし、この日のヘンリー王子はブルーのスーツ姿で、関係者らのスピーチに熱心に耳を傾けるなど礼儀正しく振る舞っていた。王子が子どもたちに賞を贈る時、スピーカーから流れた歌のタイトルが「ザ・ベアー・ネセシティ」(ベアーは「裸の、むき出しの」という意味)だったことには、だれも気付かなかったようだ。