夏至は男女の出会いの日? 欧州の伝統行事
そうした祭事の1つとして、未婚女性が自分の持ち物を容器に入れてイチジクの木の下に置いておくと、夏至の魔法がかかって将来の夫の夢を見るという伝承がある。
翌日は村の女性たちが集まって順番に容器の中の持ち物を取り出し、予言話に花を咲かせる。ただし現代では女性たちが下品な冗談をかわす口実になっているようだ。
その後男性も参加して、交替でたき火を飛び越す行事がある。3回うまく飛び越せれば願いがかなうと言われ、この行事でカップルが誕生することもあるという。
東欧の夏至は、スラブ民族の祝日「イワン・クパラの日」に当たる。「クパラ」は「キューピッド」と同じ語源を持つ言葉。ポーランド観光局によれば、この夜は人々が恋に落ちるという言い伝えがあり、かつては若い未婚女性が川に浮かべた花輪を、対岸に陣取った未婚男性がつかまえる行事が行われていた。