別の動物園もキリン殺処分の可能性 デンマーク
(CNN) 動物園のキリン殺処分が物議を醸しているデンマークで、別の動物園が13日、オスのキリンを殺処分しなければならない可能性があると明らかにした。
殺処分される可能性があるのは、ユランズパーク動物園で飼育されているキリンの「マリウス」。9日にコペンハーゲン動物園で処分されたキリンも偶然同じ名で呼ばれていた。
コペンハーゲン動物園のマリウスは、同系交配を防ぐ目的で殺処分され、解体の様子は来場者に公開されて、死骸はライオンやトラの餌になった。これに対してネットなどで非難が噴出、動物園職員に対する殺人予告や脅迫電話やメールが相次ぐ事態になっている。
専門家によると、ユランズパーク動物園の場合、コペンハーゲン動物園と同じキリン繁殖計画に昨年から参加しており、同じ遺伝子構造を持つキリンを多数飼育することができないという。
同動物園には現在オスのキリンが2頭いて、マリウスの方が遺伝子的価値が低いと判断された。もう1頭の遺伝子的価値が高い方のオスのつがいとしてメスを導入して繁殖させたい意向で、その場合、マリウスのためのスペースがなくなるという。