ツタンカーメン王の墓、レプリカを一般公開 エジプト

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ツタンカーメン王の墓のレプリカ完成には4年かかった (C)Factum Arte/Ferdinand Saumarez

ツタンカーメン王の墓のレプリカ完成には4年かかった (C)Factum Arte/Ferdinand Saumarez

(CNN) 古代エジプトのツタンカーメン王の墓を実物大で細部に至るまで精巧に再現したレプリカが完成し、南部ルクソール近郊でこのほど一般に公開された。

紀元前1327年に19歳で死去したとされるツタンカーメン王の墓は、ほぼ手つかずの状態で1922年に発見された。しかしその後何十年にもわたって大勢の観光客が詰めかけたため、呼気に含まれる湿気で壁画や壁が傷み、気温の変化で塗料がはがれ落ちたりひび割れが大きくなったりしていた。

レプリカは実物の損傷が進むのを防ぐ目的で、ルクソール近郊の「王家の谷」の入り口付近の地下に建設。69万ドル(約7000万円)の予算をかけ、スペインの保全チームが4年がかりで完成させた。

死後の世界へ旅立つ王を描いた壁画は、2009年に撮影された画像をもとに傷んだ状態のままで再現され、墓の内部の構造も、かつてミイラが眠っていた部屋の大理石も含め、樹脂を使って複製された。

実物の墓も現在は一般公開されているが、いずれ保全のために公開を中止する予定。

ツタンカーメン王のミイラは実物の墓の中でガラス容器に収められ、温度などの管理が行き届いた状態で保存されている。

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