米NORADのサンタ追跡、きっかけは広告の誤植
ニューヨーク(CNNMoney) クリスマスイブの夜、世界中を回るサンタクロースの「追跡」を行っていることで知られる北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)。NORADがこの追跡任務を始めたきっかけとなったのは、60年前の「誤植」だった。
1955年末、コロラドスプリングズにあった小売大手シアーズの支店が「サンタクロース直通電話」を開設した。ところが広告に書かれた電話番号に間違いがあった。番号がつながる先はNORADの前身機関、大陸防空司令部(CONAD)だったのだ。
クリスマスイブの日、当時同司令部に勤務していたハリー・シャウプ大佐はサンタクロースと話したいという子どもたちからの電話を何件も受けることになった。
このときシャウプ大佐は、間違い電話だとは言わず、自分はサンタクロースではないけれど、レーダーでサンタの動きを追跡できると答えた。結局大佐らは一晩中、サンタとトナカイがどこの上空を飛んでいるか答え続けた。