双子の出生が史上最高に、出生率は7年ぶり回復 米
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は23日、出産に関連する統計を発表し、2014年に1000人の女性が産んだ双子の子どもは33.9人と、双子の出生率が史上最高となったと明らかにした。また、米国の昨年の出生率は2007年以降最も高かったという。
統計によれば、15~44歳の女性1000人が産んだ子どもの数は前年比1%増の62.9人だった。30歳代から40歳代初めの女性の出産が増えたことが背景にあるという。ただし、これまでと比べて最も低い水準であることは変わりない。
双子の出生率が史上最高だった一方で、3つ子以上の多胎出産の割合は98年を境に減少傾向にある。2014年は同113.5人だった。
双子以上の多胎出産が増えた理由の1つとしては、体外受精などの科学技術の進歩が挙げられるだろう。米国で体外受精が最初に行われたのは1981年で、その後も利用は増えている。
だがCDCの研究チームによれば、3つ子以上の多胎出産が近年減っていることには、別の技術的な理由がありそうだ。CDCが今年出した報告書によれば、体外受精の後に母体に戻される卵子の数は減少しており、40歳以下の場合は平均して2個となっている。
15~19歳の女性が出産した子どもの数は、女性1000人につき過去最低の24.2人となった。
未婚女性の出産率は同43.9人で、6年連続の減少となった。また、帝王切開が行われた率は全出産の32.2%となり、07年以降最低となった。未熟児での出産も減少傾向にあり、全体の10%だった。