保安官が路上で100ドル札配る、篤志受け 米
(CNN) 米ジョージア州モンロー郡で保安官が100ドル(約1万2100円)の紙幣計54枚をお金に困っていそうな車の運転手や住民らに路上で配る一幕があった。
資金は地元の匿名のビジネスマンが「秘密のサンタプログラム」と称して寄贈したもので、配布のため保安官事務所に協力を求めていた。
保安官事務所によると、この人物はボルティモア、シカゴやミズーリ州ファーガソンなど米国の各都市でアフリカ系(黒人)住民への不当な仕打ちなどが原因で警察と地域社会との対立が深まっていることを憂慮して今回の行動を思い付いた。ビジネスマンは「全ての警官は良き人物で悪い人物ではないことを伝える良き方法」とも述べたという。
地元紙メイコン・テレグラフ(電子版)によると、ある保安官は車の後部ランプが消えていた車を停車させ、男性の運転手に免許証と車の登録書類の提示を求めた。ただ、違反切符を切らず、免許証などと一緒に100ドル紙幣を手渡した。
驚いた男性は保安官に感謝すると共に、お金は母親にあげるだろうと述べたという。
この保安官は愉快な任務だったと指摘。住民らは保安官らが助けを求めている人々に手をさしのべる善行をいつも目撃しているわけではないとも語った。
100ドルをもらい叫び声を上げたり、保安官に抱きつく人もいたという。