ロシアの「市長選」、ネコの候補が圧勝 得票率9割
(CNN) 政治経験のない候補が人々の支持を集めているのは米大統領選だけではないらしい。ロシア・シベリアの都市バルナウルでは、来年の市長選の最有力候補は、かわいいネコのようだ。
汚職まみれの既存の政治家に嫌気が差した市民たちが「市長」に推しているのは、生後18カ月のスコティッシュフォールド。名前はバルシクだ。
地域ソーシャルメディア「アルタイ・オンライン」で行われた非公式の市長選で、バルシクは6人の(人間の)候補をはるかに上回る5000票以上を獲得して1位となった。得票率は16日の時点で驚きの91.6%だ。
主催者側はCNNに、「バルシクの勝利は、他の候補のことが市民によく知られていないためだ。市民は他の候補の政策や立候補の動機、市のためにどんな貢献をしたいと考えているかといった点を理解していない」と述べた。
もっとも、ネットへの投稿ではバルシクの支持者たちは投票理由をこう語っている。
「ネコであれば、(汚職で)盗まれてもせいぜいキャットフードくらいで済む」「バルシクの目を見ると、市民のことを思ってくれているのが分かる」
バルナウルでは汚職スキャンダルが相次ぎ、政治不信が高まっている。前市長は8月に辞任した。