毒蛇コブラ、インドネシアから米国へ「密航」 港で捕まる
(CNN) インドネシアに住む金色のコブラが1匹、コンテナ船の中に紛れ込んで米ニュージャージー州の港まで「密航」する出来事があった。コンテナ船の乗組員によって航海中に発見されたコブラは、到着した港で捕獲され、地元の動物園の関係者らによって保護された。
コンテナ船内にコブラがいるとの連絡が入ったのは14日。米当局はニューヨーク市にあるブロンクス動物園の爬虫(はちゅう)類専門家らに協力を要請し、捕獲に当たった。
同動物園によると、見つかったのは体長約46センチの金色のインドコブラ。東南アジア一帯に生息し、猛毒を持つことで知られる。
暗がりに潜むコブラを捕まえる作業は難航も予想されたが、動物園の専門家は捕獲用のトングやフック、袋、ヘッドランプ、解毒剤などをもって船内に入ると、30分後には捕獲を完了した。作業中にけが人は出なかった。
ブロンクス動物園を運営する米野生動物保護協会(WSC)によると、コブラは脱水症状が進み、油まみれで弱っていたという。現在はブロンクス動物園内の施設に隔離され、健康状態も回復に向かっている。