世界の肥満人口、25年までに5人に1人に 英医学誌
(CNN) 英国の医学誌「ランセット」は2日までに、世界規模での肥満問題に関する新たな報告書を掲載し、現状が続けば2025年までに男性の18%と女性の21%が太り過ぎの状態に陥る可能性があると伝えた。
過去40年間を見た場合、肥満と判定された男性は3倍以上、女性は2倍となったとも報告した。
報告書は世界の200カ国を対象に、1975年から2014年までの間の人間の肥満度を表す体格指数の変化を基にまとめられた。
これによると、調査対象の136カ国では肥満の男性が体重不足の該当者より多く、165カ国では肥満状態にある女性がより多かったとしている。
1975年時点で、世界の肥満人口は総人口比で2.6%だったが、2014年には8.9%に急増した。
報告書によると、肥満の男性が同性の総人口の1%以下だった国はアフリカのブルンジとアジアの東ティモールの2カ国のみ。女性の場合、この比率が5%以下だったのは、東ティモール、日本、ベトナム、北朝鮮、カンボジア、ラオスとバングラデシュだった。