チーズ製品からフタル酸エステルを検出 米調査
米疾病対策センターによれば、フタル酸エステルの中には動物の生殖器官に直接的な影響を及ぼすものもある。ただし人間が低い濃度でさらされた場合の影響は分かっておらず、まだ研究の必要がある。
米消費者製品安全委員会は2008年、フタル酸エステルの多くについて、子ども用品への使用を禁止。欧州委員会も5種類のフタル酸エステルについて、食品包装素材への使用を禁止している。
今回の検査対象となった30製品の中には、オーガニックの表示がある製品も含まれていた。
9製品は米食品大手クラフト・ハインツが製造していた。同社は箱入りマカロニチーズ市場で76%のシェアをもつ最大手。CNNの取材に対し、「当社の製品にフタル酸エステルは添加していない。今回の限定的な調査で報告された量は、科学機関が定める許容量に比べて1000倍以上も低い。当社の製品は安心して消費してもらえる」と強調している。