NORADが今年もサンタ追跡、戦闘機や衛星も駆使
(CNN) 北米の領空を守る北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が、今年もサンタクロースの追跡を開始した。クリスマスイブの24日夜、世界中でサンタと8頭のトナカイを追っている。
サンタの居場所はNORADの公式サイトで追跡できる。NORADのサンタカメラは、世界中の子どもたちにサンタがプレゼントを配る様子を映し出している。
NORADのサンタ追跡情報は、電話や車載サービスの「オンスター」でも提供。電話には米国のトランプ大統領夫妻も登場した。
米海兵隊のボブ・ブローディ大佐によると、軍の戦闘機がサンタのすぐ近くを護衛飛行しているほか、軍の衛星や赤外線追跡装置も駆使して追跡を続けているという。
NORADがサンタの追跡を開始したのは1955年。子どもたちがサンタと電話で話せるイベントを百貨店のシアーズが企画したところ、新聞の広告に間違った電話番号が掲載された。この番号は、NORADの前身機関、大陸防空司令部(CONAD)の直通番号だった。
同年12月24日の当直だった米空軍のハリー・シャウプ大佐は、かかってきた間違い電話を切ったりはしなかった。一晩中、電話をかけてきた子どもたちを相手に、レーダーで確認したサンタの居所を伝え続けた。
印刷ミスから始まった62年間の伝統は、今もボランティアや企業のスポンサーによって受け継がれている。