魚にも恋愛感情?、失恋すると悲観的に 仏研究

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好きな相手と一緒になれなかったメスは、「悲観的」になることが分かった/CNRS/University of Burgundy

好きな相手と一緒になれなかったメスは、「悲観的」になることが分かった/CNRS/University of Burgundy

(CNN) 魚にも気に入ったパートナーに恋い焦がれる感情があり、好きな相手と別れさせると生きることに対して悲観的になる――。そんな研究結果が12日の学術誌に発表された。

発表したのはフランス・ブルゴーニュ大学の研究チーム。魚の恋愛感情について調べるため、一夫一妻の習性をもつ中米原産の魚、コンビクトシクリッドのメス33匹に好みのオスを選ばせ、意中の相手とペアになれなかった時の反応を調べた。

その結果、好きな相手と一緒になれなかったメスは、問題に直面した時の反応が悲観的になることが分かった。

実験では餌が入った「肯定ボックス」と、何も入っていない「否定ボックス」を水槽に入れ、色と場所を覚えさせて魚たちが識別できるようにした。

続いて3つ目の「あいまいボックス」を入れ、意中の相手と別れる前と別れた後についてメスたちの反応を観察したところ、意中の相手と一緒にいるメスはすぐにあいまいボックスをチェックしに行ったのに対し、意中のオスと別れさせられたメスは反応が鈍くなる傾向があった。

「コップ半分の水を見て、まだ半分あると思うのが楽観主義。半分しかないと思うのは悲観主義。魚にも同じことがいえる」と研究者は解説する。

実験では、好みのオスとつがいになったメスの方が早く卵を産み、卵に寄り添う時間も長いなど、「繁殖のためにより多くを投資する」傾向があることも分かった。

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