遊泳客のすぐそばにサメ、上空からヘリで撮影 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州デイトナビーチでこのほど、CNN提携局のヘリが遊泳者から数メートルの距離を泳ぐサメの姿をとらえた。映像を見た海水浴客はショックを受けていた。
提携局WESHのヘリは上空から数匹のサメを確認。中には浅瀬をうろつき、遊泳客のグループのすぐそばを泳ぐサメもいた。
WESHの取材に応じた女性は、全長1.5メートルほどとみられるサメを1日にデイトナビーチで目撃したと説明。「尾びれが上下に揺れていたので、しばらく目で追っていたところ姿を消した」と話した。
フロリダ州のサメ調査プログラム責任者、ギャビン・ネイラー氏によると、動画に映っているのは恐らく、一帯に生息するカマストガリザメだという。
カマストガリザメは通常、人間にちょっかいを出さないものの、ニシンやサーディンなど釣り餌の魚を目当てに浅瀬を泳ぐことはある。「人を狙うことはまずないが、釣り餌だと勘違いして噛(か)みつく可能性はある」
サメ被害に関する国際データによれば、カマストガリザメはフロリダ州で1926年以降に起きたサメ襲撃の20%に関わっている。世界で記録されたカマストガリザメによる襲撃は29件のみで、死亡例はうち1件だけ。
デイトナビーチに近いニュースマーナビーチでは先月30日、18歳のサーフィン客がサメにかまれ軽傷を負う出来事もあった。当局はこのサメの種類を把握していない。