トランプ米大統領、独立記念日に演説 「史上有数の偉大な物語」
(CNN) トランプ米大統領は独立記念日の4日、首都ワシントンのナショナルモールで演説し、米国民は「史上有数の偉大な物語の一部」だとして団結を呼び掛けた。
トランプ氏は祝賀行事を前に、慣例を破って軍を前面に出す方針を示していた。これに対し数日にわたり議論や批判が出ていたが、演説はトランプ氏には珍しく団結を呼び掛ける内容となった。
トランプ氏は雨水が伝う防弾ガラス越しの演説で「我々は(建国期と)同じく一致した目的を掲げ、国として前進しなければならない」と強調。「自分たちの道を歩み続け、偉大な歴史を記憶にとどめ、より良い未来に向けた戦いを決してやめない限り、米国に不可能なことはない」と力説した。
トランプ氏は建国初期の歴史や軍に敬意を表する一方、より最近の公民権や男女平等をめぐる進展にも言及。さらに未来に目を向け、近く火星に米国旗を立てる日が来るだろうと宣言した。
演説に先立ち、懐疑派からは大統領が政治色のない姿勢を保てるか疑う声が上がっていた。ホワイトハウスの側近は聴衆が少ない場合のトランプ氏の反応を心配し、チケット配布に奔走した。
しかしこの日の夕方には、リンカーン記念堂近くに続々聴衆が集まった。その多くは「米国を再び偉大にしよう」と書かれた赤い帽子をかぶっていた。
トランプ氏が演説で原稿を逸脱することはなく、「我々は今晩、自由の喜びを感じながら集まり、真に並外れた遺産を共有していることに思いを致す」と強調。「我々は史上有数の偉大な物語、米国の物語の一部だ」と述べた。
上空ではB2ステルス爆撃機や海軍の曲技飛行チーム「ブルーエンゼルス」などが飛行し、楽隊は公式マーチを奏でて各軍種を迎えた。鉄道で運ばれてきたM1エイブラムス戦車も展示されていた。