トランプ大統領の独立記念日行事、軍高官が政治色を懸念

（ＣＮＮ） トランプ米大統領が４日の独立記念日に計画している行事について、軍高官が政治色を懸念していることが分かった。事情に詳しい情報筋がＣＮＮに明かした。

４日の行事では軍が主役となる見込みで、Ｍ１エイブラムス戦車を含むさまざまな兵器が登場する。行事は政治的な色合いも帯びており、既に再選に向けた選挙運動を始めているトランプ氏が慣例を破って演説するほか、共和党全国委員会はＶＩＰエリアの入場券を配布している。

軍の指導者が非常に目立つ形で参加する可能性もある。別の国防当局者によると、各軍のトップは祝賀行事中にトランプ氏の隣に立つよう要請を受けているという。

大統領が祝賀行事をあからさまな政治イベントにした場合、制服組の政治活動を禁じた国防総省の指針に違反する立場に軍関係者を追い込みかねない。

戦車や他の装甲車の展示についても、国防総省高官は準備段階で懸念を示していたという。

非営利団体「ワシントンの責任と倫理を求める市民」の広報責任者、ジョーダン・リボウィッツ氏は「軍要員は政治運動に参加してはならない」と説明。国防総省の指針では軍要員ができること、できないことに関して非常に明確に定められていると指摘した。

一方、トランプ氏は２日、「国防総省と偉大な軍の指導者たち」は新たな装いの祝賀行事に参加することに興奮していると主張した。

米軍幹部ではダンフォード統合参謀本部議長が出席する予定。ただ、レンゲル州兵総局長は以前からの予定で海外におり、ゴールドフィン空軍参謀総長は休暇中となっている。