ネズミもかくれんぼのルールを学習、勝てば「歓声」も 独研究

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ネズミもかくれんぼのルールを覚えることができ、隠れている相手を見つけたときには「歓声」もあげるとの研究結果が発表された/Konstantin Hartmann/BCCN/Humboldt University Berlin

ネズミもかくれんぼのルールを覚えることができ、隠れている相手を見つけたときには「歓声」もあげるとの研究結果が発表された/Konstantin Hartmann/BCCN/Humboldt University Berlin

(CNN) ネズミはかくれんぼのルールを覚えることができ、勝ったときには「歓声」をあげる――独ベルリン・フンボルト大学の研究チームがそんな報告書を発表した。

野生の動物も家畜も遊びをすることは知られている。しかし、フンボルト大学の神経科学者は、ペットの飼い主や獣医からネズミはより複雑な遊びをしているようだとの話を聞いて、このテーマについてより詳しく調べてみることにした。

報告書を書いた神経生物学者のマイケル・ブレクト氏はCNNの取材に対し、ネズミが単純な遊びをすることは長い間知られていたが、より複雑なかくれんぼのような遊びができるかどうか知りたかったと語った。

研究者はネズミと一緒に研究室に入り、遠隔操作で扉を開けることのできる箱を使って、ネズミに隠れる方法や研究者を見つけ出す方法を教えた。

数週間もすると、ネズミはどうやって隠れたり探したりするのか素早く学習し、ゲームのための戦略を練り上げ始めたことも分かったという。

研究者が隠れたネズミを発見したり、ネズミが隠れた研究者を発見したりすると、ネズミは餌を与えられるのではなく、なでられたりくすぐられたりした。

発見された後、報酬の受け取りが遅れることを意味したとしても、ときとして「隠れなおす」こともあるという。こうしたことから、研究者はネズミがかくれんぼそれ自体を目的に遊んでいたとみている。

研究者によれば、隠れているときは静かにしていても、ネズミは研究者を発見すると「歓声」をあげた。研究者はこのことがネズミがゲームのルールを理解していることを示唆していると考えている。

研究チームはまた、透明な箱のような「馬鹿げた」隠れ場所も提供したが、ネズミは戦略的に行動し、よりよく隠れられる不透明な箱といった「賢い」隠れ場所を選択したという。

ブレクト氏は今回の研究によって遊びと認識能力の関連性について理解が深まる可能性があると期待を寄せている。

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