独VW、スウェーデン企業と提携してEV用電池の工場建設

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VWはノースボルトとドイツでEV用電池の生産を開始する/Rolf Schulten/Bloomberg/Getty Images

VWはノースボルトとドイツでEV用電池の生産を開始する/Rolf Schulten/Bloomberg/Getty Images

ロンドン(CNN Business) ドイツの自動車メーカー大手、フォルクスワーゲン(VW)は6日、スウェーデンのノースボルトと、ドイツに電気自動車(EV)向けの電池を生産する工場の建設で合意したと明らかにした。VWはEV市場で優位に立てるよう攻勢を強めている。

VWによれば、リチウムイオン電池の生産を2023年後半か24年前半に開始する。

VWは向こう10年間で約70種類のEVを投入する計画。この10年間のEVの生産台数は2200万台を目指している。VWはまた今後4年間で電動化に向けて300億ユーロ超を投資する。

こうした取り組みが成功すれば、VWは、米テスラや中国・比亜迪(BYD)といったEVメーカーを追い抜けるかもしれない。

リチウムイオン電池はVWのEV戦略の重要な部分だが、リチウムイオン電池の大部分は現在、中国で生産されている。コンサルティング会社ウッドマッケンジーによれば、電池はEVの生産費用の約3分の1を占めるという。

シンクタンクのブリューゲルによれば、世界のリチウムイオン電池の生産能力のうち中国が70%を占めている。米国の割合は12%。欧州委員会によれば、欧州のリチウムイオン電池の生産能力は約3%にとどまる。

今回のVWとノースボルトとの提携について、専門家は、欧州の電池生産能力の将来にとって重要な投資だとの見方を示す。VWはノースボルトとの合弁会社に9億ユーロ出資。資金の一部はドイツの電池工場に回されるほか、残りでVWはノースボルト株の20%を取得する。

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