世界一子育てしやすい国は? 「ベストカントリー」ランキング発表
(CNN) 世界一子育てしやすい国はデンマーク――。米誌USニューズ&ワールドレポートとペンシルベニア大学ウォートン校がこのほど発表した「ベストカントリー」の報告書で、そんなランキングをまとめた。
ベストカントリーのランキングは2016年以来、毎年発表されている。
子育てのしやすさは、治安の良さや両性の平等、環境、家族に優しい法律、人権などを基準に評価した。その結果、デンマークを筆頭にスウェーデン、ノルウェーの北欧3カ国がランキング上位を独占。カナダ、オランダ、フィンランド、スイス、ニュージーランド、オーストラリア、オーストリアの順で続いた。英国は11位、米国は18位だった。
USニューズ&ワールドレポートの編集者は同ランキングで上位に入った国について、育休や産休制度の充実や無料の就学前保育、優れた公共教育制度などの特徴があると指摘する。
ランキングは北米、南米、アジア、欧州、中東、アフリカで2万人あまりを対象に実施した調査をもとに、世界73カ国について65項目で評価した。
今年のベストカントリーのランキングでは、スイスが4年連続で首位に立ち、カナダは2位に上昇。続いて日本、ドイツ、オーストラリア、英国、米国の順だった。
米国は、影響力とパワーのランキングでトップに立つ一方、「信頼」では100点満点中16点と、過去最低を記録した。「米国はもはや信頼できない国になった。2016年に実施した最初の調査に比べ、信頼度は50%低下した」と編集者は解説している。