オーストラリアの動物を助けたい、6歳児がコアラの置物で募金活動 米
(CNN) オーストラリアの大規模な森林火災で犠牲になっている動物たちを助けようと、米国の6歳の男の子がコアラの置物を製作して寄付を募る活動を続けている。
募金活動を行っているのは米マサチューセッツ州ヒンガム在住の幼稚園児、オーウェン・コリー君。母親のケイトリン・コリーさんによると、オーストラリアの森林火災で動物たちが犠牲になっているという話を2週間前に聞き、心をいためていたという。
そこで何ができるかを一緒に話し合い、陶器のコアラを製作して、寄付してくれた友人や親類に進呈する案を思いついた。
オーウェン君は粘土をこねてコアラの置物を製作する作業に取りかかり、両親はオーストラリアの野生生物保護団体を通じて寄付する手段を確立。50ドル以上を寄付した人に、オーウェン君のコアラを1つずつ送っている。これまでに製作したコアラはおよそ55個に上った。
14日までの1週間で集まった寄付は2万ドル(約220万円)を超え、一家はクラウドファンディングサイトの「GoFundMe」を通じたキャンペーンも立ち上げた。
シドニー大学の専門家によると、今回の森林火災ではニューサウスウェールズ州(NSW)だけで5億匹近い動物が被害に遭っていると推定され、うち数百万匹が死んだ可能性がある。
コリーさんは、森林火災の被災者や被災動物を助ける方法について、もっと多くの子どもたちや保護者にも考えてほしいと話し、「誰にでも出来ることはある。力を合わせればもっと大きなことが出来る」と訴えている。