豪森林火災、テニス全豪OPに影響 試合を途中棄権の選手も
(CNN) 4大大会(グランドスラム)の今季初戦にあたる全豪オープンテニスだが豪州で起きている森林火災の影響が大会にも及んでいる。大気汚染の影響で呼吸に問題が出た選手が予選の試合を棄権したほか、練習セッションが一時中止となった。
ダリア・ジャクポビック選手(スロベニア)はシュテファニー・フェーゲレ選手(スイス)との試合、6―4、5―6とリードしながらも、自身のサービスゲームを終えることが出来なかった。
ジャクポビック選手はCNNに対し、「試合全体を通じて、呼吸するのがとても難しかった。20分後にはすでに厳しくなっていた」と述べた。
第1セットに呼吸のための機器をわたされたが第2セットの終わりにはさらに気分が悪くなり始めた。呼吸ができなくなり、まっすぐに立つこともできなくなりしゃがみこんだという。「呼吸が出来なくてパニックに襲われた」「私にとって、もっとも厳しい試合のひとつだった」と振り返った。
火災による影響で14日の練習セッションは一時中止となった。
環境当局は、メルボルンの大気汚染のレベルについて森林火災による煙のため「穏当から危険」としており、人々には屋内にとどまるよう推奨している。
今シーズンの火災によって、これまでに少なくとも28人が死亡した。同国東南部ニューサウスウェールズ州(NSW)では3000軒以上の建物に被害が出ている。