公園に集まる市民、鶏糞の臭いで阻止 スウェーデンの市がユニークな対策

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スウェーデンのルンド市は鶏糞の肥料1トンを市内の公園に散布した/JOHAN NILSSON/TT News Agency/AFP via Getty Images

スウェーデンのルンド市は鶏糞の肥料1トンを市内の公園に散布した/JOHAN NILSSON/TT News Agency/AFP via Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルス対策を徹底させるために各国が罰金や宣伝キャンペーンなどさまざまな手段を打ち出す中で、スウェーデンのルンド市は祝日に当たる4月30日、市民を公園に寄せ付けないための対策として、鶏糞(けいふん)肥料1000キロを市内の公園に散布した。

鶏糞の散布は、強い臭いを発散させて公園に行く気をなくさせるのが狙い。ルンド市は、公園に鶏糞をまく動画を公式フェイスブックに掲載し、「これで緑豊かな美しい春と夏を楽しんでもらえる」とした。

Just nu i Stadsparken! Här kommer en hälsning från centrifugalspridaren som jobbar för fullt med att sprida hönsgödsel över gräsytorna - så att vi ska kunna njuta av riktigt gröna och fina vår- och sommardagar här. En glad, digital valborg önskar vi er idag! #levelund

Lunds kommunさんの投稿 2020年4月30日木曜日

同市のフィリップ・サンドバーグ市長は30日、CNNの取材に対し、「スウェーデンは国家レベルで50人以上の集まりを全面的に禁止している。ルンド市は、この禁止に従ってもらうためにできることをやっている」と説明。「新型コロナウイルスの震源地にはなりたくない。そこで市民の安全を守るため、芝生に肥料をまくことにした」と語った。

「公園に大勢の人が集まれば、新型コロナウイルスの重大なリスクが生じ得ることが証明されている。従ってこれは私たちにとって重要な対策だ」と市長は強調する。

「鶏糞の臭いは周辺の人たちにとって快適なものではない。しかし鶏糞にはリンと窒素が豊富なので、公園は夏までにいい状態になるだろう」と市長は述べ、この対策は市民にも好評だと言い添えた。

スウェーデンの4月30日は冬の終わりを告げる「ワルプルギスの夜」の祝日に当たり、例年であれば歌やかがり火で春の到来を祝う。

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