アマゾン決算、売上高伸びるも純利益は減少 新型コロナ関連支出増加へ
ニューヨーク(CNN Business) 米アマゾンは30日、1~3月期の決算を発表し、売上高が前年同期比で26%伸びたことを明らかにした。一方で新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への対応から純利益は同31%近くの落ち込みを記録。25億ドル(約2680億円)と市場予想の31億5000万ドルを下回った。
ベゾス最高経営責任者(CEO)は株主らに対し、4~6月期も財政的に厳しい状況が続くと警告。新型コロナウイルスがもたらす影響に対処するため、なお巨額の投資を行う計画があるとした。
ベゾス氏によると、通常であれば4~6月期は40億ドル程度かそれ以上の営業利益が見込めるが、現状ではこの金額をそのまま新型コロナ関連の支出に充てざるを得なくなる見通しだという。
具体的には、物流センターで働く従業員向けの防護具や現場の洗浄、配達能力の拡充などにこうした資金を使うとしている。
新型コロナの感染拡大に伴う外出禁止措置などを受け、アマゾンのサービスは需要が急増。1~3月期には、従業員を新たに17万5000人以上雇って対応した。ベゾス氏は今後も従業員の雇用を増やす意向を明らかにしている。
ただ今期購入されたのは、大半がトイレットペーパーや清掃用具など利益率の低い日用品だった。衣料品やハイテク製品にそこまでの需要はなく、これが純利益を押し下げることにつながった。