WHO調査団の中国視察、米国人同行も武漢行かず
(CNN) 米国務省報道官は30日までに、新型コロナウイルスに関連し中国に今年2月入った世界保健機関(WHO)調査団に複数の米政府関係者も加わっていたものの、感染の最初の中心地となった湖北省武漢市には同行していなかったことを明らかにした。
調査団は訪中後、数グループに分かれ、数カ所に向かったが武漢に赴いた班に米国人は含まれていなかったとした。
感染の最初の震源地となった武漢に米国政府関係者が入っていなかった理由は不明。CNNは国務省に理由の詳細などを求めている。
WHO調査団は武漢滞在中、空港、病院、中国の疾病予防管理センターやその研究所を訪問。ただ、WHOによると、武漢ウイルス研究所には立ち寄らなかった。
トランプ政権内では最近、この武漢ウイルス研究所が新型コロナの感染源との疑惑も浮上。ポンペオ米国務長官は今月半ば、世界規模でのウイルス拡散の原因などを適切に見極めるための武漢ウイルス研究所への立ち入りなどが西側諸国に許されていないとも述べていた。
長官はこれまで、トランプ政権は米国人科学者の中国への派遣許可を求めてきたが拒否されていると再三非難もしている。