ホエールウォッチのカヤック、あわやクジラが丸のみ? 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州南西部のアビラビーチ沖で、女性2人を乗せたカヤックが、水面から突如として現れたザトウクジラにのみ込まれそうになる出来事があった。
ジュリー・マクソーリーさんとリズ・コットリエルさんは2日にカヤックでホエールウォッチングに出かけ、もっと近くで見ようと近づいたところ、クジラが水中から姿を現し、カヤックが転覆した。
マクソーリーさんはCNN提携局のKMPHに対し、「大きな魚の群れが見えて、魚群が水面から盛り上がった」「クジラがやって来るのが見えた。近すぎる!と思った」と振り返る。「突然持ち上げられて、私は水中にいた」
近くにいた目撃者が撮影した映像を見ると、まるでカヤックがクジラに飲み込まれかけているように見える。しかし実際には2人が水中に投げ出されただけだった。
「クジラが文字通り、私の目の前にいた」とコットリエルさんは言う。「私はクジラを押しやろうと思っていた。最高に奇妙な考えだった。私は死んだと思っていた。クジラが私の上に落ちてくると思った。次の瞬間、私は水中にいた」
2人はカヤックが転覆して水中に投げ出されたが、間もなく浮上して無事だった。
米海洋大気局(NOAA)によると、ザトウクジラは通常、オキアミや小魚を捕食する。水上でジャンプしたり、尾や胸びれで水面をたたく姿を見せたりすることからホエールウォッチングで人気を集めている。