その数1306本 生物で最多の脚を持つヤスデ、豪州で発見
さてこんなに小さな動物の脚をどうやって数えたのか?
脚を見逃したり2度数えたりすることがないように、マレク氏はグラフィックデザインソフトを用い、真っ直ぐに伸ばしたヤスデの高解像度画像を脚10本ごとに区切って色分けした。同氏は「3度数え、約1時間かかった」と話している。
公式に「ユーミリペス・ペルセフォネ」と名付けられたこのヤスデは、ヤスデ類の分類学上の分析によれば、これまで最多の脚を持つと記録されていた種と遠戚関係にある可能性があるという。米カリフォルニア州のヤスデ類である「イラクメ・プレニペス」は最大750本の脚を持つ。
双方のヤスデ類で進化した多数の体節と脚は、生息する土壌の狭い隙間を通り抜けられるようにするための押す力を生み出している可能性があると、著者らは示唆している。
新種のヤスデが発見された東ゴールドフィールズ地方は、地表温度が46度を超えることがしばしばある一方、このヤスデが採集された地下水脈では22度を超えることはないという。