宗教指導者の墓を発掘、金の工芸品や生け贄も見つかる 中米パナマ

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中米パナマのコクレ県にあるエル・カーニョ遺跡から見つかった金の工芸品/Julia Mayo/Fundación El Caño

中米パナマのコクレ県にあるエル・カーニョ遺跡から見つかった金の工芸品/Julia Mayo/Fundación El Caño

(CNN) 中米パナマにある遺跡で発掘調査が行われ、1200年以上前に埋葬された宗教指導者の墓が発見された。墓からは金の工芸品やいけにえとみられる遺体も見つかった。

墓が見つかったのはコクレ県にあるエル・カーニョ遺跡で、ここは豪華な墓室など先コロンブス期の発見で知られている。パナマ文化省の発表によれば、今回新たに発見された墓は700年ごろに作られたもの。2008年に発掘が始まってから、同地で見つかった9番目の墓となっている。

パナマの文化遺産を研究する「エル・カーニョ財団」の幹部で発掘を指揮しているフリア・マヨ氏によれば、今回発見されたものも含めて、これらの墓には社会の中で高い位置にあった人たちが埋葬されていた。研究チームは、墓の中央に寝かされていた人物が、より高い地位にあったと考えている。これは、遺体の位置だけではなく、遺体の周囲にあった金や陶器の工芸品からも示唆されるという。

当時のエル・カーニョ周辺の文明はこの遺跡を神聖な場所として扱い、重要なことを行ったと記憶されている人々を意味する「祖先」を崇拝していた。マヨ氏によれば、こうした人々は死後も祖先と子孫との間で持続するコミュニケーションを築けると信じられていた。

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