世界の気温、2024年は初の「1.5度」超えが確実に EU気象情報機関

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ノースカロライナ州アシュビルは9月に発生したハリケーン「へリーン」による洪水に見舞われた/Melissa Sue Gerrits/Getty Images

ノースカロライナ州アシュビルは9月に発生したハリケーン「へリーン」による洪水に見舞われた/Melissa Sue Gerrits/Getty Images

(CNN) 2024年が記録上最も暑い年となるのがほぼ確実となった。欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」が6日、データを公開した。24年の気温は暦年でみると産業革命前の水準よりも1.5度以上高くなるという。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では上昇幅の制限として1.5度を掲げている。

米国では再選を決めたトランプ前大統領がパリ協定からの再離脱を表明している。

科学者はパリ協定によって、干ばつや熱波、壊滅的な海面上昇などの連鎖的で悪化する影響を防ぐことができると主張。この水準になると、人類が引き起こした気候危機が熱を閉じ込める化石燃料の汚染によって加速し、人間と自然界の適応能力を超え始めると警告している。

コペルニクス気候変動サービスは、24年の気温が1.5度の水準を上回るのはほぼ確実だとの見通しを示した。

トランプ氏は気候変動否定論者として知られる。1期目にパリ協定から離脱し、2期目でも再離脱すると表明している。しかし、新しいデータでは、主要な経済大国による気候変動対策がさらに遅れれば、さらに高い水準の温暖化に確実に到達し、それに伴い、ますます悪影響がひどくなることが示された。

気候変動が原因の異常気象は毎年多くの人々の命を奪い、経済に多大な損害を与えている。このため、主要7カ国(G7)や主要20カ国・地域(G20)などの国際的な枠組みでは気候危機を重要視している。

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