フランス・アルプスのスキー場、雪不足で相次ぎ閉鎖

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仏イゼール県のアルプ・デュ・グラン・セール・スキー場は近年雪不足に悩まされている/Tiphaine_Buccino/iStockphoto/Getty Images

仏イゼール県のアルプ・デュ・グラン・セール・スキー場は近年雪不足に悩まされている/Tiphaine_Buccino/iStockphoto/Getty Images

パリ(CNN) フランス南部アルプス地方の大型スキー場が雪不足に直面し、年間を通して楽しめるリゾートに転換するための予算も打ち切られて閉鎖が決まった。

イゼール県にあるアルプ・デュ・グラン・セール・スキー場は、今年の営業再開が中止になった。地元議会議長がラジオ局のフランス・ブルーに語ったところによると、ウィンタースポーツ依存を脱却する計画への予算拠出中止が、地元議会で決議された。

同スキー場は、気候変動によって冬が暖かく、短くなった影響で、数年前から存続の危機にさらされていた。

積雪が減り続ける中で、町は夏も冬もスポーツが楽しめる施設へと転換させる計画を立案。しかし5日の採決で、議会はスキーリフトを運営する業者との契約打ち切りを決議した。営業継続に賛成した議員は47人のうち12人のみだった。

議長によると、スキー場を年間を通じて楽しめるリゾートに転換させるため、2017年来、約280万ユーロ(約4億4000万円)が拠出されていた。

しかし雪の降り方がますます不安定になる中で、将来の見通しが立たず、このままプロジェクトを完成させるのは危険が大きすぎると判断した。「同リゾートの未来にも、事業転換にも、州からは確固たる支持が得られなかった」と議長はフランス・ブルーに語っている。

雪不足が続く影響でアルプスの中堅スキー場は苦境に陥り、リゾートの閉鎖が相次いでいる。

6日にはアルプドオートプロバンス県にあるグラン・ピュイ・スキー場も、住民投票の結果を受けて廃業した。

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