ネズミの多頭飼育崩壊、引き取り150匹のはずが約1000匹に 米ニューハンプシャー州
(CNN) 米ニューハンプシャー州にある動物保護団体NHSPCAのシェルターが先週、ネズミを飼い切れなくなったという男性から相談を受け、「150」のネズミを引き取ることを承諾した。
そのシェルターが今、とてつもない繁殖問題に見舞われている。男性が飼っていたのはネズミ150匹ではなく、150個の容器に入ったネズミだった。
「男性は最初にやって来た時、150のネズミを飼っていると言った」と同シェルター代表のリサ・デニソンさんは話す。ところがその後、ネズミの入った容器の数が150個だったことが判明した。
ネズミはたちまち繁殖して手に負えない状況になり、男性にとってもシェルターにとっても大問題に発展した。
男性は11日、ネズミ73匹が入った大型のプラスチック容器3個をシェルターに持ち込んだ。その後NHSPCAのスタッフが何度も男性の自宅に足を運び、ネズミの入った容器を車に乗せてシェルターへ運搬。ネズミの数は1000匹近くなった。
ネズミたちは、長期間清掃されていなかったらしい汚れた容器の中で飼育されていた。ネズミの妊娠期間はわずか20日ほど。時間がたてばたつほど数が増え続けるのは必至だった。
デニソンさんはネズミの世話をしながら里親を探している。ネズミはそれ以上の繁殖を防ぐため、オスとメスを引き離した。
これまでに18匹は里親に引き取られ、多数が地元の保護団体に送られた。
メスの4匹を引き取った女性は「以前からネズミやハムスターを飼っていたので助けになれると思った」と語る。
ネズミはそれぞれダグ、ダリル、デュード、デピュティ、M&Mなどの名前が付けられており、「ネズミたちに素晴らしい家を見つけてあげる手助けを」とデニソンさんは訴えている。